SEOの価値と、これからの検索エンジンのあり方について考える

SEOの価値と、これからの検索エンジンのあり方について考える

これまでのSEOとは何だったのか

Googleを代表とする検索エンジンが提供している、あるいは提供すべき価値とは何なのかというと、当然「検索キーワードに対して最適なコンテンツを提供する」ことだと思います。

ですから当然、ウェブで集客したい人たちは頑張って「私たちが最適なコンテンツですよー!」とアピールを欠かさないわけですよね。黒いものや白いもの、色々ありますが、時にはHTMLのマークアップを工夫したり、ライティングにおけるキーワードの配分を調整してみたり、小手先の技術の集合体を「SEO」と呼んで、専門性の高い技術として長らく扱ってきました。

検索結果の”リアルさ”

Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

「一昔前ならGoogleで検索して化粧品のランキングを見ていたが、いまは見ません。結果にウソが多いのも若い子は知っている。自分が使っている化粧品が良くなくても、(ネットの)評価がいいと『ウソだな』と思う。Instagramは個人がやっているからウソがない」

この記事によると、今の若い子たちは、Googleの検索結果を”リアルじゃない”と評しているそうです。確かに自分も、検索上位に出てくるランキングサイトや、口コミ”風”サイトの胡散臭さを感じたことがあるなーと思い返しました。

「Google検索では欲しい情報が手に入らない」と思っている人が、若い人を中心に増えている。これが事実だとすれば、Google側ももちろん黙っているわけはありません。

人工知能が変える検索エンジン

いま、人工知能は「Google検索」を大きく変えようとしている

2016年2月3日(米国時間)、グーグルの検索エンジン部門トップを長く率いてきたアミット・シンハルの退社が自身のGoogle+で発表された。そしてすぐ、その後任にジョン・ジャナンドレアが就任することがグーグルから発表された。

上記の記事でも言及されていますが、Googleの検索エンジン部門に新たに就任したジャナンドレア氏はグーグルの人工知能(AI)部門の統括責任者です。

人口知能といえば、AlphaGoとイ・セドル氏との対局が記憶に新しいですね。このGoogleの挑戦は素晴らしい結果を残しましたが、上記の記事からも分かる通り、ゲームで最強になるためにAIを開発していたわけでないことは明白です。

GENKINGさんが語っていた”リアルじゃないGoogle”は、人工知能によって確実に変わっていくはずです。それは言い換えると、テクニックを駆使して上位表示されていた”リアルじゃない結果”は、全て淘汰される。ということに等しいのではないでしょうか。

そしてAlphaGoが囲碁の頂点に勝利したように、検索アルゴリズムのスキをついた下らないイタチごっこにも、当然のようにGoogleは勝ち続けるでしょう。

では私達クリエイターには何ができるのか?

正しいマークアップ、素早い表示速度を追い求めることは、今後も必須でしょう。ですが、検索上位に表示されるためにそれらのテクニックを駆使するべきではありません。

正しいマークアップは、文字列に意味を与え、アクセシビリティを改善するために、表示速度の改善は、ユーザーにストレス無くコンテンツを提供するために必要なことです。常にユーザーファーストを目指し、粛々と良質なコンテンツを生み続ける。とどのつまりこれしかないのです。

企業は売りたいものがあって、ユーザーにはニーズがある。それを良質なコンテンツでつなぎあわせて、双方が幸せになる。当たり前のようで見失いがちだと思います。

願わくば、これからのインターネットが、より”リアル”で素晴らしい場所でありつづけますように。


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